「Rubyの普及を目指した自治体基幹業務システム構築」成果報告書をざっと読みました

以下の記事を読んで興味を持ったので「Rubyの普及を目指した自治体基幹業務システム構築」成果報告書をざっと読みました。

この報告書見て、一体何人がRoRを使おうと思うか興味津々なんです。 - ぐらめぬ・ぜぷつぇんのはてダ(2007 to 2011)

報告書は以下からダウンロード出来ます、とっても親切な世の中ですね。

2007年度「自治体等におけるオープンソースソフトウェア活用に向けての導入実証」成果 Rubyの普及を目指した自治体基幹業務システム構築:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構

私としては興味深く思ったのは 63 ページ以降の「4.3 人材育成の取組みについての検証」の箇所です。ここにはたった5日間で COBOL の人を Ruby の人に変えてしまおうという驚くべき計画が書かれていて、その結果 7 人中なんと 4 人は大体のところ Ruby を理解できてしまったようです(いやもちろん私のグラフの読み方はかなり恣意的ですけど)。私はこれまでの経験上新しい言語を学ぶのには大体一週間かかると考えていたのですが、たったの 5 日間で Ruby は学習できてしまうのですね。これはなんとも素晴しい事ではないでしょうか!この成果を活かして世の中の COBOL の人をわっしわっしと Ruby の人に転化させてしまえばいいんじゃないのかなぁ、と思いました。嘘です。

ただ、「オブジェクト」を理解できた人が6人居るのに、「クラス」を理解できた人が4人と、2人足りていない所に一抹の不安を感じます。クラスを理解できなった人は果たして本当にオブジェクトを理解できたのでしょうか?